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介護士のお仕事

介護士の冬は、体調自己管理との闘い?様々な温度環境変化など

介護施設において、冬場にご利用者様の体調管理を強化したり、インフルエンザ等の感染症対策を強化したりする施設は多いと思います。
しかし、実はご利用者様よりも介護士の方が、体調管理に気をつけなければいけない環境にさらされていることを自覚されていますか?

介護士がなぜ体調管理に気をつけなければいけない環境にさらされているのか、なぜご利用者様以上に自身の体調管理を強化し、日々の健康に気をつけなければいけないのか、今回の記事ではその理由を私の体験談も交えていくつかご紹介します。

冬の施設は基本的に暖かい…これが介護士の体調を崩す要因の1つとなる

介護施設においてはごく当たり前のことではありますが、冬の施設内は基本的に暖かい環境です。
このご時世において「冬は冬らしく・・」などと、室内温度と外気温が変わらない(つまり寒い)施設など、まず存在しません。

介護施設の中は、冬でも基本的に暖かい環境であること、これは「ご利用者様のため」「ご利用者様がカゼなどひかずに、健康的で穏やかに冬をお過ごしいただくため」というのが大きな理由です。

しかし、勤務として施設に出入りする介護士にとっては、簡単に言えば「通勤などは寒い外」から出勤し「暖かい施設の中で働き」退勤は「また寒い外」と、ご利用者様より介護士を取り巻く温度環境の変化の方が温度差が激しく過酷とも言えます。

私は一時、真冬の早番などを徒歩で通勤していました。コートはもちろん、マフラー、手袋で厳重に防寒して出勤していました。
ところが施設に入ると、夜間帯で稼働させている床暖房の暖かさで、一気に汗が噴き出てくるような体になります。

出勤で施設の中に入るときは「寒い」→「暑い」への変化なのでまだ良いのですが、退勤時は「暑い」→「寒い」へと環境が変化するため(しかも施設内で介護現場にいると、それなりに身体を使う仕事をしているので、汗が完全にひかない状態で退勤することもある)介護士がカゼを引きやすいのは、この退勤のタイミングが実は多いのです。

入浴介助などでも、介護士の体感温度は変わる

また、何時間か施設内という同じ温度環境で勤務しているようでも、仕事内容によって、多少の温度差が出現します。

例えば入浴介助において、浴室や着脱室などは、通常の施設内の場所と比べても暑い環境にあります。

ご利用者様が裸になり、湯冷めしないように、暖かめの環境を作るのですが、入浴介助を終えた介護士が気をつけなければいけないのは、浴室という施設内でも特に暖かい環境から、普通の施設内に戻ったときに冷える感覚や、入浴介助で身に着けていた介護士自身の衣類がお湯などが冷めて冷えてしまったりして、身体を冷やして体調を崩すことがあるという点です。

施設内の階や、陽当たりの場所によっても室温は変わる

私の勤めていた施設では、建物の上層階になるほど施設内温度が高くなり、また陽当たりの良し悪しでも、室温がかなり変わるような環境でした。

上層階で排泄介助(トイレ介助やおむつ交換)に追われてくると、外は冬なのに、介護士は汗だくで仕事をしている・・・なんてことにもなっています。

余談ではありますが、私がポタポタと玉のような汗をかいていたのを見たご利用者様が、私の汗を拭いてくださった(感動で少しウルウルきそうですが)なんてエピソードもあります。

番外編!分割忘年会シーズン?疲れが・・・

番外編として、こんな場面でも介護士は体調を崩すという例をご紹介しておきます。

入所型介護施設は、忘年会でも新年会でも、介護士全員が一度に揃うということはありません(24時間365日動く介護現場で、誰かが遅番や夜勤をしなければならないからです)。
そのため、ノリの良い職場では、例えばすべての介護士が何らかの忘年会に参加できるよう、忘年会を数回に分けて開催するところもあります(私の勤めていた施設もそうでした)。

ノリが良く、チームワークが良く、そして幹事のテンションが高い職場だと、好きで何回も忘年会に出席するヤンチャな介護士も何人かいるものです。
不規則勤務を考えずに、飲んで、食べて、歌ってなどしていると・・・寝不足、二日酔い、カゼのモトです。

シーズンとは言えほどほどにしないと、シフトに穴をあけることになってしまい、本末転倒になってしまうので注意しましょう。

まとめ

冬場、ご利用者様の体調管理や感染症対策には気を配る介護施設や介護士は多いです。
しかし、介護士自身の方が、実は体調を崩しやすい環境にさらされていることを今一度自覚することが、介護士自身の身を守り、ご利用者様自身の健康を守ることにつながります。

番外編で悪ノリのような内容もご紹介してしまいましたが、ご利用者様の生活を支える介護士がつぶれてしまってはいけません!
適度な楽しみ方でチームワーク良く、冬の介護の仕事にも取り組んでいけたらいいですね!

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