介護士のお仕事
褥瘡の方をケアする為に、介護士として知っておきたいこと
- 2016.01.28 @ 新着
- 介護士のお仕事
高齢者は、栄養状態の悪化また身体状況の悪化により褥瘡ができやすい状態です。骨が突出しており、また同じ方向を向くことによってさらに褥瘡ができやすく、褥瘡ができると治りにくく適切な処置を行わないと、褥瘡部は壊死が起こることもあります。そこで、褥瘡の方の日々のケアの方法についてお知らせします。
日々の生活の中で、褥瘡予防することが大切です。
私たちも、正座をした時や同じ姿勢でいた時に圧迫されていた部分が赤くなることがあります。それは、褥瘡の始まりとなります。褥瘡はその発赤が悪化しひどくなった状態のため、発赤ができた時点で褥瘡ができやすい状態となります。褥瘡は、皮膚の圧迫・摩擦によりできるため圧迫や摩擦を防ぐことがまず必要となります。
同じ姿勢でいることや、衣類を引っ張ることなどにより皮膚の圧迫・摩擦は生じます。そのため、同じ姿勢でいる場合少なくても30分~1時間に一度は圧迫を除去することが必要となります。例えば、車椅子に座っている場合は除圧をするためにお尻を持ち上げます。その結果、圧迫が軽減され褥瘡ができにくくなります。
褥瘡ができてしまったら、圧迫しないようにすることが必要です。
褥瘡の程度にもよりますが、発赤や皮膚変色程度であれば圧迫をしないようにします。そのためには、椅子にテンピュールの枕を使用することや、ベッド上では体向枕などを使用し圧が分散するようにします。また、サランラップなどを使用し褥瘡部を密封にして軽減することもあります。その際には、看護師と褥瘡の状態を確認し、経過を見ていくこととなります。
褥瘡に対しては、一番圧迫を避けることが大切であるため、長時間同じ姿勢でいないよう介護士はケアをしていくことが必要不可欠となります。
褥瘡ができてしまった原因を理解することが必要です。
褥瘡ができる原因は圧迫・摩擦となりますが、そのほかに栄養状態は身体状況にもよります。栄養状態の把握は、食事摂取量と必要摂取量を栄養士と相談し観察していくことが必要となります。その上で、食事状況の観察を介護士は行い、摂取できている状況などを看護師・栄養士とともに共有することが大切となります。
身体状況に関しては、特に夜間の睡眠時などに体交を適宜行い、除圧をすることが大切となります。また、オムツ交換の際などに皮膚変色等がないか確認し、褥瘡の疑いがある場合にはすぐに看護師に伝えることが大切となります。
まとめ
褥瘡が一度できてしまうと、治りづらくなおかつ日々の生活まで変わってしまう事もあります。そのため、日常生活のケアの中で褥瘡かもしれないと思った時にはすぐに看護師と連携をとること、また食事状況の変化等があった際には栄養士との連携をとることなどが必要となります。さらに、褥瘡がなくてもケアの中で除圧また摩擦予防を行うことで、褥瘡予防をしていくことが必要不可欠となります。
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