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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

寝たきりの方のリハビリの実施方法

高齢者が、寝たきりになってしまったとしても、足や手また体幹などのリハビリは、とても重要なこととなります。
また、寝たきりでも実施できるリハビリは様々な方法があり、家族でも簡単にリハビリを行うことができます。
寝たきりの方の、リハビリの実施方法について、ご紹介いたします。

家族もできる、手足のリハビリ。毎日の継続が大切

寝たきりとなり、その後リハビリを行わないでいることで、手足が拘縮し動かなくなります。そのため、手足のリハビリを毎日行うことが、重要なこととなります。

リハビリの実施方法としては、意識がある高齢者の場合は、「グーパー」と何度も声をかけて、グーパーを継続的に行います。また、やわらかいボールやハンカチなどを使用し、それを握ってもらうこともリハビリとしては、とても有効となります。意識がない方または、自分でできない場合には、温タオルなどで温めながら、手をゆっくりと開いて閉じてと繰り返してあげることが重要です。

足に対しては、意識があれば、指先を開いて閉じてと行ってもらうことが、重要となります。また、膝を立てたり伸ばしたりしてもらい、できる範囲内で足のリハビリを実施することが重要です。自分でできない場合には、足の甲と裏を触り、前後にゆっくりと動かすことが重要です。また、膝と膝裏を持ち、ゆっくりと伸ばしたり縮めたりすることで、膝の拘縮も予防することができます。

専門職によるリハビリ、家族が難しい時に活躍する

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拘縮が進んでいる場合や、骨粗しょう症が重度で、家族でのリハビリが難しい時、在宅で専門職によるリハビリを、実施することが可能です。リハビリ内容は、その高齢者によって様々ですが、基本的には拘縮予防や悪化防止となります。

また、拘縮が進むと、腕と胸がくっついてしまうこともあり、そのくっついている部分に褥創が出来ることあります。そのため、専門的なリハビリの中において、摩擦や圧力を除去し褥創予防を行うことも、重要なこととなります。

このように、家族リハビリを行うことが難しい場合には、専門的知識がある専門職に実施してもらうことも重要なポイントとなります。無理をして家族がすべて行うと、大きなけがや事故になる可能性もあると言うことを、理解しておくことも重要です。

入浴リハビリ、手浴や足浴も有効

寝たきりとなると、入浴することが難しくなり、清拭を行うことも少なくありません。
しかし、清拭ではなく入浴することで、筋肉の硬直が和らぎ、身体を動きやすくします。そのため、在宅では訪問入浴サービスなどを取り入れ、入浴を定期的に行うことが重要です。

お風呂に入ることで、日常的には動かすことのできない部分や、拘縮している部分もいつも以上に動くようになります。特に、お湯の中では手足のリハビリがとても有効で、温まりながらリハビリを実施することができます

また、入浴がもともと好きな高齢者の場合には、笑顔となり顔の筋肉も和らぎ、首から上のリハビリにも役立ちます。しかし、どのような状況でも、入浴が厳しい高齢者も少なくはありません。そのため、入浴サービスを受けることも厳しい状態であれば、手浴や足浴などを実施すると、手足の拘縮にとても有効的となります。

まとめ

日頃から、手足のリハビリを取り入れることで、拘縮を予防・悪化防止することができます。
また、簡単に家族が行うこともできるため、日々の日課の一つとして取り入れていくことも、重要となります。

また、寝たきりの方にとって、一番有効的なリハビリの方法として温浴があり、できれば入浴を行いできなければ、手浴や足浴などで温めながらリハビリを実施することが重要なポイントとなります。

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